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お腹の中の赤ちゃんが大きくなってきて、いよいよ臨月が近づいてきたら、出産に向けての心の準備を始められる人も多いと思います。

初めての出産の妊婦さんが一番不安に思う事は、出産時の痛みです。

陣痛の痛みとしては、

お腹の上をトラックが駆けずっていくような痛み

お腹の中から誰かに殴られ続けているような痛み

生理痛と下痢を100倍苦しくしたような痛みなどと例えられます。

また、出産の痛みとして良く例えられるのが、

鼻からスイカを出すような痛み

肛門からボーリング玉を無理やり出すような痛みなどと例えられますよね。

「そんな痛みに耐えられるかしら?」

「痛いのは絶対に嫌だ!少しでも和らげる方法は?」

そんなあなたの願いを叶えるのが出産の痛みを麻酔で和らげる「無痛分娩」です。

特に、昨今では高齢出産の増加を背景に、分娩の痛みや産後の疲労が少なく職場復帰のしやすいことなどを利点として、無痛分娩を選択する妊婦さんも増加してきています。

本日は、無痛分娩について、その方法、メリットやリスク、世界各国の状況などをご紹介したいと思います。

無痛分娩は日本ではまだまだ認知されていない

日本産科麻酔学会などの資料によると、日本で無痛分娩を選択することができる産婦人科は全国で157施設です。内訳は、

北海道・東北が14施設

関東甲信越が57施設

北陸東海近畿が53施設

中国・四国・九州・沖縄が33施設

とのことで、全国的に、無痛分娩をとりいれている施設は非常に少ないと言えます。

また、無痛分娩を選択する人も、妊婦全体の2,6%と少なく、まだまだ普及は進んでいません。

それでは日本だけでなく、他の諸外国での無痛分娩の割合はどうなっているか見てみましょう。

諸外国の無痛分娩を行う妊婦の割合は以下のとおりです。

フランス・・・・60%

アメリカ・・・・60%

ノルウェー・・・26%

イギリス・・・23%

ドイツ・・・・18%

シンガポール・・・・16%

香港・・・・9%

台湾・・・・9%

日本・・・・2,6%

このように、諸外国から比べてみると、日本での無痛分娩を選択する妊婦の割合は著しく低いことが分かります。

無痛分娩が普及しない理由としては、「赤ちゃんはお腹を痛めて産むものである」という日本人の出産に対する昔からの意識がまだまだ根強いことが挙げられます。

しかし、高齢出産が増え続ける昨今の日本の現状を考えると、より痛みや疲労を和らげ、産後の社会への復帰をスムーズに行う事ができる無痛分娩の普及は、将来の日本にとって必要なことと考えられます。

無痛分娩の方法と費用はどれくらい?

無痛分娩で取り入れられている麻酔の方法に、硬膜外麻酔があります。硬膜外麻酔とは、背中から麻酔針を刺し、脊髄を包む硬膜の外側にある、硬膜外腔という部分に細い管を入れ、麻酔薬を注入する方法です。背中に麻酔針を指す時は、ベッドに横向きに寝て、背中を丸めるような姿勢をとり麻酔をかけます。

子宮などからの痛みを脳に伝える脊髄に直接麻酔を効かせるため、妊婦の意識を保ちながらも痛みだけを抑えることが可能になります。

無痛分娩には健康保険の適用がされないため、麻酔にかかる費用の10割を自己負担しなければいけません。費用は無痛分娩を行う施設によって様々ですが、

およそ3万円~15万円

の費用が、通常の分娩費用に上乗せになります。少々お高いように思えがちですが、出産のあのとんでもない苦しみをお金で解決できるのですから安いものです。

無痛分娩のメリットやリスク、デメリットは?

続きまして無痛分娩のメリットやリスク、デメリットについてご紹介したいと思います。

無痛分娩のメリット、リスク

無痛分娩のメリットは、何といっても、出産の痛みがほとんどといってよいほど無いという事です。出産の際は、陣痛から分娩まで10時間以上かかる場合がほとんどで、難産の場合だと24時間苦しみ続けるという例もあります。

それだけの間、痛みと苦しみに襲われるのですから、精神的にめいってしまう妊婦さんも少なくありません。

また、苦痛に耐えることが少なくなることから、出産後の疲労も通常の分娩と比べると非常に少なく済みます。そのため、出産から職場復帰への時間が短く、スムーズに会社へ復帰することが可能になります。

最近は女性の管理職も増加し始めていますから、出産後すぐに仕事に戻らないと会社が傾いてしまうなどと不安に感じる女性の方には無痛分娩がおすすめです。

無痛分娩のリスク、デメリット

無痛分娩のリスクとして、脊髄に麻酔を行うため、脊髄付近に集中する神経や脊髄を傷つけてしまうリスクがどうしても付きまといます。無痛分娩はまだまだ日本で普及が進んでいないため、硬膜外麻酔の技術に精通した麻酔医が少ない現状にあります。

硬膜外麻酔による重い合併症や障害が残る可能性は20万分の1以下とされており、確率は非常に低いとは言えますが、できれば無痛分娩について多くの実績がある病院を選ぶ事が得策でしょう。

赤ちゃんへの麻酔の影響を不安に思われる方も多いと思いますが、硬膜外への麻酔は、脊髄に麻酔薬を効かせる方法です。血管に麻酔薬を投与する通常の麻酔と違って、麻酔薬が血流にのって赤ちゃんに運ばれる事はありませんので、心配する必要は無いでしょう。

無痛分娩を行うデメリットとしては、脊髄に麻酔を行う事で一時的に運動神経が麻痺して、いきみずらくなるため、通常の分娩と比べると平均して1時間程分娩時間が長くなる傾向にあるようです。また、副作用として、一時的な頭痛やめまい、耳鳴りが起こるという例も報告されています。

また、日本で古くから言われる言葉に「女性は出産を経験して強くなる」というものがあります。妊娠のとんでもない痛みと苦しみを経験して、女性は強くたくましく育つものだという言葉です。出産が女性を強くするという科学的な証明はされていませんが、もしそれが本当だとしたら、無痛分娩を選択することでそのたくましさを得ることができなくなるというデメリットが考えられます。

ただし、この言葉は、出産だけでなく、育児を通しても女性は強くなるという意味を含んでいると考えられるため、無痛分娩での出産でも、女性はたくましく成長することができるという声もあります。

いかがでしたでしょうか。無痛分娩はまだまだ日本では普及が進んでおらず、リスクについても全く0ではないということから選択しない妊婦がほとんどです。

しかし、高齢出産の増加が今後増え続ける日本社会の傾向としては、今後無痛分娩を行う産科も増え、それを選択する妊婦さんも増加していくと筆者は予想しています。

現在無痛分娩を考えられている人は、思い切って選択してみると良いでしょう。

それでは本日は以上となります。

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