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妊娠をすると免疫力が低下するため、普段以上に食べ物には気を付けて生活しなければなりません。特に梅雨の時期から夏場にかけては食べ物が傷みやすく食中毒になりやすい危険な時期です。

最近よく耳にする「アニサキス」、寄生虫で芸能人がお寿司を食べて食中毒のような症状になった・・と騒がれていますね。一体どんな魚に潜んでいるのか、妊婦の場合はどうやって回避するのが安全か、ご紹介したいと思います。

そもそもアニサキスってなに?

魚介類に寄生して生息する寄生虫の一種であり、最近騒がれている食中毒を引き起こすのはアニサキスの幼虫を食べてしまったときになります。

白い糸状の形態をしており、体体長は約2~3センチ、太さは約0.5~1ミリほどになります。

どんな魚に寄生している?

アニサキスの幼虫はサバ・アジ・イワシ・イカ・サケ・タラ・カツオ・サンマ・・と普段の生活で普通に食べている魚ばかりです。

もともとは生きている魚の内臓に寄生しており、その魚が死んでしまうと冷たいところを求めて筋肉の方へ移動するのだそうです。

では妊娠中はこれらの魚を食べない方がいいのか?いえ、これらは必要な栄養素を含む大切な栄養源ですから、摂取しないわけにはいきません。

どうやって食べれば安全なの?

まず、生ものは食べるのを避けましょう。妊娠中は免疫力が低下しているので危ない橋を渡らない方が身のためです。

加熱して食べる

60度くらいで数分加熱すれば死滅するので、焼いたり煮たり調理された魚は安全です。

冷凍して食べる

マイナス20度以下で24時間以上冷凍された魚のアニサキスは死滅します。

よーく噛んで食べる

つまりは噛み砕いてしまうということです。よく噛んで食べるというのは何に関しても良いことのようです。

しめ鯖になってるものや、ワサビをしっかりつけて刺激してやれば大丈夫・・と思いがちですが、実はこのアニサキス調味料ではびくともしないようです。

もし食べてしまったらどんな症状が出る?

胃アニサキス症

生魚を食べて数時間後に激しい腹痛・吐き気・嘔吐がある。大半はこの症状になることが多い。

腸アニサキス症

腸にアニサキスが入ってしまい、腹痛・吐き気・嘔吐に加えて腸閉塞などを併発する可能性がある。

アニサキスアレルギー

じんましんが出てアレルギー症状が発症する。ひどいときはアナフィラキシーショックを起こす場合もある。

放っておいたら危険?治療法は?

アニサキス幼虫は人体の中ではおよそ一週間ほどで死滅しますが、生魚を食べたあと2~10時間後には救急車を呼ぶほどの激痛に襲われるため、放っておくことは無理なようです。

治療法は症状によってことなります。

胃アニサキス症の場合・・・胃内視鏡検査を行い、アニサキス幼虫を取り除きます。

腸アニサキス症の場合・・・血液の抗体検査を行い、手術によって切除します。

アニサキスアレルギーの場合・・・投薬とともに、再発しないようにアニサキスが混入している可能性のある魚は避けて食べる必要があります。

日本で多いアニサキス症

世界各国の中でも日本でのアニサキス発症率は圧倒的に多いのです。その理由としては寿司や刺身など生の魚を好んで食べる食文化があるからです。特に近年の輸送技術の向上により、冷凍をせずに生のまま魚を仕入れることができるようになったことも患者増加の一因として挙げられます。

新鮮な魚なら大丈夫・・と思いがちですが、新鮮であればあるほどアニサキスはその魚の中で元気に生きているため危ないのです。

特に冬場に発症することが多い

9月から10月がもっとも多い時期とされています。それはアニサキス幼虫の潜む魚である、サンマやサバが旬の時期だからです。特に生で食べると美味しい時期のため、発症率も高くなります。

妊娠中に食中毒になったら?

万が一生魚を食べてしまって、アニサキス症などの食中毒になってしまったら胎児にどんな影響があるのでしょうか。

まず、妊娠中だと薬を飲めないため胃薬や正露丸などは使用できません。不調を感じたら産婦人科に行き相談しましょう。

食中毒の種類・症状によって母体と胎児への影響は変わってきますが、下痢による子宮の収縮から早産になる恐れがあります。また食中毒を引き起こした菌が胎児に影響してしまう可能性もあり、最悪の場合流産につながる恐れがあります。

妊婦が特に注意すべき食べ物

これまでに挙げたように、生魚はもちろんですが妊婦が注意すべき食べ物は他にも意外と多くあります。

リステリア菌

生肉・生魚・ナチュラルチーズ・スモークサーモン・生ハムなどに潜んでいる可能性があるので、控えましょう。早産、死産、胎児の髄膜炎などを引き起こす場合があります。

サルモネラ菌

生卵・生魚・生貝・生肉などにひそんでいる可能性があり、吐き気など食あたりの症状を引き起こします。

トキソプラズマ

生肉を食べる、または猫の糞便や土壌に触ったりすることで感染してしまう恐れがあります。妊娠してから初めてトキソプラズマ症にかかると、胎児にも感染する危険性があります。

カンピロバクター

生肉(主に鶏肉・レバー)・井戸水が主な感染経路であり、感染すると発熱や嘔吐を引き起こし、胎児の髄膜炎につながる危険性があります。

他にも注意すべき食べ物はあります。こちらの記事にまとめましたのでご参考にしてください。参考記事:妊娠中に妊婦が食べてはいけない4つの食べ物まとめ!カフェインや魚も注意

つまりは簡単にまとめると、

  • 生ものは食べない
  • 賞味期限をしっかりチェック
  • まな板や包丁はしっかり洗う
  • 野菜はしっかり洗ってから食べる
  • 危ない橋は渡らない

ということのようです。

さいごに

妊娠中は非妊娠時の数倍も食べ物に関して気を付けることが多く、ストレスが溜まりがちですよね。それもこれもお腹の中で一生懸命赤ちゃんを育てるため、お母さんは本当によく頑張っていると思います。決して短くはない妊娠生活の間、リスクのあるものを一切口にしないというのはなかなか難しいことだと思います。

たまにはいいか!と気を緩めてしまったとき、後で激しく後悔・・ということにならないよう、最善の道を進みたいですね。よい妊婦生活が送れますように。

 

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